2012年8月19日日曜日

大念寺

大念寺は大阪府茨木市安威にある浄土宗知恩院派の寺院。
○歴史
『摂州嶋下郡阿威山大織冠堂縁並序』(宝暦11年・1761年)によると、大織冠藤原鎌足の長男定慧の開基と伝え、中世には大織冠堂と称したという。その後、天正年中(1573~1592年)京都府乙訓郡の浄土宗大念寺 (大山崎町)から専誉上人が移住し、念仏道場として再興された。 享保6年(1721年)、往誉上人が中興。昭和49年(1974年)新築。
○文化財
木造毘沙門天立像(平安時代) 茨木市指定文化財 彫刻第1号 (平成10年4月1日指定)  
本堂須弥壇右脇に安置。針葉樹の寄木造で、細長で腰高と平安後期の天部像の特色を示す。明治初年まで隣の藤原鎌足勧請とされる阿為神社に伝来し、神仏分離で当寺に移された。像高97.0cm。 
木造地蔵菩薩立像(平安時代)
本堂右脇の間に、中興専誉上人像、毘沙門天像とともに安置。雨乞い地蔵と称された広葉樹の一本造。像高89.7cm。  
大日釈迦涅槃像 (平安時代)
絹本阿弥陀三尊来迎図 (南北朝時代~室町時代)
斜め形式、皆金色の三尊は踏割蓮華に立ち、画面左上に尾を曳く白雲に乗って来迎す。98.0×37.2cm。
宝篋印塔(南北朝時代)
高142.5cm。相輪の第六輪以上を欠失するが、造立当時のままに残っている。地元の花崗岩を使用。
○行事
彼岸施餓鬼法要(春・秋彼岸の中日)
十夜会(11月初旬)




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