万年寺山古墳は明治37(1904)年、枚方小学校運動場拡張工事中に発見された。当時の記録によると、主体部は粘土郭と思われ、内部からは青銅鏡8面、鉄刀等が発見された。青銅鏡は、現在東京大学理学部が保管している。築造年代は4世紀中頃と推定され、形状は不明であるが、標高37.7mの丘陵の突端部、眼下に淀川をのぞむ河川交通の要衝の地に築造されていることは、被葬者の生前の性格を表していると思われる。またこの地には奈良時代創建の密教系寺院の万年寺があったが、明治3年の廃仏毀釈により廃寺となり、本尊は三矢町の情念寺に預けられた。式内意賀美神社は古くは他の所にあったが淀川の鎮守として航行安全と水害排除の祈願のために創建されたと伝えられている。
所在地:枚方市枚方上之町
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