生根神社は、大阪市住吉区にある神社である。別名「奥の天神」。式内社で、住吉大社の摂社となっていたが、明治時代に独立の神社となった。旧社格は郷社。少彦名命を祀る。西成区に、当社より少彦名命の分霊を勧請した生根神社がある。社伝によれば、住吉大社の鎮座以前よりこの地に鎮座しているという。延喜式神名帳では大社に列している。古来より住吉郷の産土神とされてきたが、江戸時代に神宮寺とともに住吉大社の管理下に入り、その摂社とされた。明治5年に住吉大社から別れ独立の神社に復した。淀殿が当社を崇敬し、現存する本殿・拝殿を造営した。祭神の少彦名命が医薬の神ともされることから、「住吉の淡島明神」の別名でも呼ばれ、信仰者を集めた。現在でも旧暦3月3日に「淡島祭」が行われている。別名の「奥の天神」は、境内社に天満宮があることから「住吉大社の奥の天神」の意味とされるが、少彦名命のことを「沖の天神」と称したからともいう説もある。
○所在地
大阪府大阪市住吉区住吉2丁目3-15
○例祭
10月9日
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。