2012年3月13日火曜日

岡院の石棺

永らく岡院の用水路にかけられ、硯橋と称せられて保存されてきました。昭和38年保存のため阪急神戸線の北側に映され現在に至っています。凝灰岩製、長方形の家型石棺の蓋石で古墳時代中期以降のものと思われます。現状はコンクリートで固定され、逆向きにされています。当時の記録によれば、内部にかすかに朱が付着していました。この周辺にある御願塚古墳、御園古墳、大塚山古墳、南清水古墳、池田山古墳(消滅している)があり、稲野古墳群を形成しています。この地方に有力な豪族がいたことをうかがえます。この石棺は消滅した稲野古墳群の1つから出土した物と思われます。長さ、191.7㎝、幅81.2cm、最大厚30cmだそうです。
所在地:兵庫県尼崎市御園2丁目
最寄駅:JR塚口駅(阪急塚口駅)

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。