2020年11月15日日曜日

乙訓寺

 乙訓寺は、京都府長岡京市にある真言宗豊山派の寺院。牡丹の寺として知られる。


○概要

寺伝では推古天皇の勅命により聖徳太子が建立したと言われている古刹である。創建の正確な事情や時期は未詳であるが、境内出土の瓦の年代から、長岡京造営以前、奈良時代の創建と推定されている。 延暦3年(784年)桓武天皇が長岡京を造営した際には都の地鎮として大規模に増築されている。また藤原種継暗殺事件の首謀者の嫌疑をかけられた早良親王が幽閉された場所でもあるとされ、空海が別当を務めた。 長岡京が廃都となっても大規模な伽藍を擁し室町時代でも10を越す僧坊があったという。(事実、隣接する長岡京市立長岡第三小学校の大部分は学校建設前は寺の敷地であった)。今でこそ牡丹の寺として有名であるが牡丹を植生する前の往年は寂しい佇まいの寺であった。現在、豊山派総本山である長谷寺より2,000株の牡丹が移植されている。見頃は4月下旬より5月上旬。 


○文化財

重要文化財木造毘沙門天立像-平安時代後期

長岡京市指定文化財十一面観世音菩薩立像

本堂

八幡社

鐘楼

表門(南門)

裏門(東門)

その他講堂跡(長岡京市立長岡第三小学校校庭に埋没保存)

乙訓寺窯跡


○アクセス

阪急電鉄京都本線長岡天神駅より徒歩15分またはバス

西日本旅客鉄道東海道本線(JR京都線)長岡京駅より徒歩40分またはバス

車:京都府道203号志水西向日停車場線今里交差点の西側 (牡丹が見頃の時は臨時の駐車場が設けられるが台数はあまり停められない)


○所在地

京都府長岡京市今里3-14-7









今里車塚古墳

 5世紀前半(古墳時代中期)に造られた大きな墓で真上から見ると四角と円をくっつけた前方後円墳という形である。墳丘は全長75mで、そのまわりに幅約12mの盾形の濠をめぐらしている。昭和54年に行われた発掘調査で、後円部に濠が見つかり、古墳が造られた当時の様子の1部が分かった。墳丘の斜面には川原石がぎっしりと張り詰められ、斜面の途中と頂上にある平らなところには埴輪が立てられていた。又、墳丘と濠の境には全国的に珍しい木製の蓋が並べられていた。なお、後円部にあった死者に備えられたものと思われる鏡の破片が見つかった。この古墳は、市内の勝龍寺にある恵解山古墳と同じく5世紀に乙訓地域を治めた首長の墓で、恵解山古墳よりもやや早く造られたと考えられている。なお、この古墳のすぐ北側からもほぼ同じ時期に造られたと考えられる今里庄ノ淵古墳(全長約40mの前方後円墳)が見つかっている。これら2つの古墳は、のちに長岡京の西二坊大路がこの地に作られた際、濠の一部が埋められたと考えられている。


所在地:京都府長岡京市今里4丁目





恵解山古墳

 恵解山古墳は、京都府長岡京市勝竜寺・久貝にある古墳。形状は前方後円墳。国の史跡に指定され(史跡「乙訓古墳群」のうち)、出土品は京都府指定有形文化財に指定されている。平成15年から平成25年まで調査及び保存整備が行われ、平成26年に恵解山古墳公園となった。


○概要

京都盆地から大阪平野に通じる狭隘部で、桂川、宇治川、木津川の合流点東北の平野部に位置する。京都府南部の乙訓地域最大の古墳である。全長120m、後円部径60m、高さ8m、前方部幅55m、高さ6.5mを測る。幅30mの周濠を持つ。埴輪列と葺石が確認されている。5世紀の前半の築造と推定されている。後円部が以前より墓地となっており、内部主体は失われているが、竪穴式石槨と推定されている。1980年に墓地が他の墳丘部分へ拡張されることになり、長岡京市教育委員会が事前調査を行った。 本能寺の変の後、豊臣秀吉と明智光秀が戦った山崎の戦いにおいて光秀の本陣が置かれた可能性がある。 


○所在地

京都府長岡京市勝竜寺・久貝









































今里大塚古墳

 今里大塚古墳は7世紀前半に造られた、古墳時代の乙訓地方における最後の大型古墳で、被葬者は絶大な権力を持ち、京都盆地北部を支配した豪族と考えられ、首長墓として著名なものです。現存する墳丘は直径約45m、高さ6.5mの円墳ですが、前方後円墳の可能性も考えられています。墳丘の大半は盛土で造られ、周囲には盾形状をした堀を巡らしています。古墳中央分の横穴式石室は棺を納める施設で、南東部に入り口があります。その構造は奈良県明日香村にある石舞台古墳と同じで、乙訓地方の石舞台古墳といえます。又、玄室の規模は長さ5.5m以上、幅3m、高さ3.6mあり、京都府下でも京都市の蛇塚古墳、双ヶ岡1号墳に次ぐ最大級の古墳です。棺は羨道で部材の1部が発見されましたが、組み合わせ式の家形石棺で、奈良県の二上山産の凝灰岩で作られたものです。この古墳は長岡京造営の石材入手のために巨石や石棺の1部が持ち去ったことが発掘調査により明らかにされました。井ノ内稲荷塚古墳と同様に長岡京の造営が古墳に及ぼした影響を知る上で興味深く、貴重な資料でもあります。


所在地:京都府長岡京市天神5丁目(今里大塚古墳公園)











長岡天満宮

 長岡天満宮は、京都府長岡京市にある神社(天満宮)。旧社格は府社。市民からは「天神さん」と呼ばれ親しまれている。 長岡京市はかつて山城国乙訓郡長岡と呼ばれ、延暦3年(784年)桓武天皇が平城京から都を移した長岡京が造営された所であり、長岡天満宮は都の西南の外れに位置している。文化事業の一環として4月下旬には「霧島コンサート」、8月下旬には「宵宮コンサート」が開催される。同コンサートはクラシックの生演奏に身近にふれる機会として、音楽好きの市民に親しまれている。 


○歴史

現社地周辺は平安時代、菅原道真の所領であったとされ、道真が在原業平らと共に、しばしば遊んで詩歌管弦を楽しんだ縁深いところであるという。 昌泰4年(901年)に道真が大宰府へ左遷された時、長岡に立ち寄り、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しんだ。左遷の際道真に付き従ったのが、菅原氏の一族とされる中小路宗則であり、宗則は高槻まで同船し、帰り際に道真から道真自作の木像と念持仏を託され持ち帰り、道真の死後その木像を祀ったのが当天満宮の創立とされている。また、道真の大宰府左遷に付き従った中小路宗則は大宰府で過ごし、道真の死後に東小路祐房と共に道真自作の像と念持仏を持ち帰り、祠を建てて安置したことが始まりとも言われる。爾来皇室の崇敬篤く度々の寄進造営をうけた。寛永15年(1638年)には当社の東の地に領主であった八条宮智仁親王によって「八条ヶ池」が築造された。 その後荒廃していたが、明治になり中興の祖である宮司の中小路宗城が境内や奉賛会の整備を行い復興、長岡天満宮は宗城の代に村社から郷社、さらに府社へと社格を上げることになった。一代で二度の社格昇格は極めて珍しい例である。その後1928年(昭和3年)には新京阪鉄道が当社の名前を冠した長岡天神駅を開業させ、さらに賑わうこととなる。息子の中小路宗康も1941年(昭和16年)に平安神宮の旧本殿、祝詞舎、透塀を拝領し現在の境内がほぼ完成する。 


○祭神?

主祭神-菅原道真


○境内

社地は元10万余坪に亘っていたが、明治維新に際し上地のため、現今は2万余坪を有している。現在の本殿は1941年(昭和16年)に京都の平安神宮の社殿(伊東忠太設計)を拝領移築したもので、正面の朱塗りの拝殿は「菅公御神忌1100年大萬燈祭」を奉賛して、既存の拝殿を増改築したものである(1998年秋竣工)。本殿への参道の途中にある弁天池の周辺は、回遊式庭園「紅葉庭園 錦景園」として近年整備された。10月9日に例祭が行われる。 八条ヶ池には、檜で作られた水上橋があり、そこからは池を中心として境内を一望できる。八条ヶ池の中堤両側の樹齢百数十年のキリシマツツジは有名で、隣接する長岡公園の梅園も広く知られている。キリシマツツジの花の季節に開催される「春の観光まつり」の会場にもなっており、多くの観光客で賑わいをみせる。また、境内には竹林や梅林、あじさい園、桜、ハス、アヤメ・カキツバタ群落もあり四季折々の散策を楽しむことができる。2013年(平成25年)の年間参拝者数は694,000人[1]。 

本殿

拝殿

長岡稲荷神社-祭神:倉稲魂神、猿田彦命、大宮女神。祭神は五穀豊穣、商売繁盛の神とされる正一位稲荷大明神である。1900年(明治33年)創建。毎年2月に初午祭が行われる。

春日社-祭神:経津主命、天児屋根命、比売神(水などの自然神、芸能神とされる)

八幡社-祭神:応神天皇。厄除けの守護神。

山神社

和泉殿社

白太夫社

笠松地蔵-社地から出土したといわれる。

神楽殿

紅葉庭園「錦景苑」

中小路宗城の像

中小路宗康の像


○祭事・年中行事

毎月1日 月始祭

毎月25日 縁日祭

1月1日 歳旦祭 - 1年の始まりにその年1年の幸せと世界の平和を祈る。

1月1日?3日 奉納書初 - 学問、書道の神である天神に「書初」を奉納し、書道上達と心身健康を祈る。(毛筆・硬筆)

1月15日 古神礼焼納祭・どんど(左義長)

1月下旬 書道上達祈願祭

2月3日 節分祭・豆撒き

2月上旬 初午祭(長岡稲荷)

3月中旬 梅花祭-梅の見頃の祭りで茶席が設けられる。

3月25日 祈年祭-五穀豊穣と国の安泰を祈る。

4月13日 十三まいり

4月下旬 春の観光祭り

4月下旬 きりしまコンサート

4月下旬 献菓祭-2002年に約200年前の古文書を元に復興された。製菓業界の繁栄と商売繁盛の祈願。

5月5日 筆塚祭-日頃、何気なく使っている筆の功徳を思い、筆に感謝し、書道上達を願う祭。

5月7日 文芸祭(俳句の部)

6月30日 大祓-半年の間に知らず知らずに犯した罪や心身に触れた穢れを祓い清める。

7月7日 七夕祭-7月1日から7日までの期間、特製大型竹笹を拝殿前に設置。

8月24日 宵宮コンサート

8月25日 夏祭り

9月中旬 敬老祭

9月中旬 名月祭-神楽殿で神楽や、琵琶等の演奏があり、茶席も設けられる。

9月下旬 放生会-人間の食料として犠牲になった、生き物の霊を弔う。

10月9日 例大祭

10月下旬 文芸祭(川柳の部)

10月下旬 氏子まつり

11月15日 七五三参り

11月25日 新嘗祭-新穀を供え五穀豊穣を感謝する。

11月28日 火焚祭

12月下旬 火焚祭

12月31日 師走大祓-1年の間に知らず知らずに犯した罪穢れを祓い清める。

12月31日 除夜祭


○現地情報

所在地:京都府長岡京市天神2-15-13

交通アクセス:阪急京都線長岡天神駅より西へ徒歩10分

JR京都線長岡京駅より西へ徒歩20分